目的主導型ネットワーキング:IoTとマイクロサービスの接点

Please find the English language post, by Lori MacVittie, from which this was adapted here.

モノの数が増え続けるにつれて、モノとアプリの間の通信の目的を理解し、その目的に基づいて機能することがより重要になります。

マイクロサービスの優れた点の1つが、機能的なアクションを拡張性のあるドメインにセグメント化できるという点です。 ログイン、ブラウジング、および決済処理は、それぞれ要求に応じて拡張できる独立した機能ドメインです。決済処理が同様に要求されると思っていても、ブラウジングほど利用される可能性は高くないため、クラウドが出現したことで、利用されていない計算リソースで多くの金額を無駄にする時代は終わりました。

同様に、パフォーマンスドメインを作成する機能も提供されています。特定の機能サービスドメインをスケールアウトする場合は、そのドメインのパフォーマンス要件を指定して対応することもできます。キャッシング、縮小、TCP最適化のどの技術を利用しても、拡張性と共に特定の論理ドメインのパフォーマンスを向上させることができます。

すばらしいですね。

通常、IoTアーキテクチャとマイクロサービスアーキテクチャの間に接点はありませんが、論理的な機能ドメインの作成がマイクロサービスのメリットの重要な要素であると考えると、家庭でよく見かけるデバイスつまりモノに類似点を見出すことができます。モノは、さまざまな理由で他のモノやアプリケーションに接続します。つまり、ライセンス供与、アクティベーション、データの送受信、更新、パッチ適用などです。モノは、特定の機能セット、場合によっては非常に詳細な機能セットを実行するために接続します。

機能とは、アプリケーションがマイクロサービスへ分解されることを説明するのと同様に、コンテキストアウェアのコンピューティングであり、目的主導型です。

マイクロサービスのように、対応する企業アプリ(またはサービス)にモノが接続するための個別の機能つまり目的のセットがあるのは理にかなっています。その目的は、URIにあるいくつかのキー名またはキー値によって識別できる可能性があります(RESTful API主導の時代ではほぼ確実に識別できます)。

その情報が与えられれば、ネットワーク(または最低でもネットワークアプリケーション対応のレイヤ4以上)ではその目的に基づいてポリシーを適用できます。システム更新をチェックしますか。必ずしも必要ではありません。パフォーマンスについてはあまり心配しないでください。プロファイルの更新は必要ですか。それはユーザとの対話です。印象はデバイスではなく人にとって重要であるため、パフォーマンスを向上させ、すばやく行いましょう。セキュリティを更新しますか。これを優先しましょう。セキュリティは、モノとアプリの間だけでなく、人とプロバイダの間で信頼を維持するためにも非常に重要であるためです。これで要点を理解できたと思います。

目的主導型ネットワーキング。

要求を満たすように拡張する機能だけでなく、リクエストのコンテキストを解釈する機能も、IoT対応のデータセンタアーキテクチャの有効性にとって重要になります。目的主導型ネットワーキングとは、単にモノ1またはモノ2を認識し、適切なサービスにリクエストをルーティングするだけでなく、モノ1またはモノ2が何をしようとしているかを認識し、そのパフォーマンスに対する期待に応えることです。

目的主導型ネットワーキングにはコラボレーションが必要であるため、そのようなソリューションを構築するためのNetOpsまたはDevOpsアプローチが必要な場合があります。そのような技術的実装が機能するために、実務側と開発者からの明確に定義された目的つまりアクションのセットが必要になります。これは、パフォーマンスと同様に拡張性についても当てはまります。どちらもビット、バイト、およびURIより高いレベルの視点から理解し、それに応じて実装する必要があります。そのためにはコミュニケーションとコラボレーションが必要です。確実に期待に応える(できれば期待を超える)には評価と分析が必要です。ユーザ、デバイス、そしてこれからは目的を視野に入れて各リクエストのインターセプト、評価、および解釈を行うことができる、機敏で プログラミング可能なインフラストラクチャが必要です。

IoTとマイクロサービスは、それぞれがネットワーク(7つすべてのレイヤ)に大きな負荷を与えます。その2つによって作り出される固有の条件を満たすために、従来のネットワークだけでなく最新のネットワークのアーキテクチャの原理も変更して適応せざるを得なくなるでしょう。

最終更新日:2015年1月26日

Published Jun 18, 2015
Version 1.0

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